パラアーチェリー日本代表の重定知佳選手が、ライバルの小野寺朝子選手への誹謗中傷行為で名誉毀損罪で訴えられ、裁判で負訴。この判決を受け、日本パラリンピック委員会は重定選手の出場を取り消し、選手の交代はないこととなった。当記事では、この一連の問題の経緯と、関係団体の対応の遅さなどについて解説する。
- 重定知佳選手が、パラアーチェリーのライバル・小野寺朝子選手のブログに匿名で中傷コメントを書き込んでいたことが判明し、小野寺選手から名誉毀損で民事提訴された。
- 東京地方裁判所は重定選手の名誉毀損を認め、約124万円の支払いを命じた。
- 日本パラリンピック委員会(JPC)は、重定選手の行為が「スポーツの高潔性を脅かす行為」に抵触する可能性があると判断し、選手代表辞退を受理した。
- 連盟やJPCの対応の遅さが問題視され、より厳しい処分を求める声が上がっている。
- 小野寺朝子選手は重定選手の行為を報告したが、連盟やJPCからの適切な対応がなく、最終的に民事提訴に踏み切った。
パリパラリンピックアーチェリーでライバル選手を中傷したパラアーチェリー重定知佳選手
重定知佳選手によるライバルへの匿名中傷が発覚
2024年の第17回パリパラリンピックアーチェリー競技に出場予定だった重定知佳選手(41歳)が、ライバルの小野寺朝子選手(48歳)に対する匿名での中傷行為が判明し、パラリンピック日本代表を辞退することになりました。
小野寺選手への名誉毀損で民事訴訟
重定知佳選手は小野寺選手のブログに匿名で、「いい加減もう東京パラも無理だし代表入りも無理なの気づきませんか? 悪あがきもほどほどにした方がいいですよ」などの中傷コメントを書き込んでいたことが判明しました。これを受け、小野寺選手から名誉毀損で民事提訴され、東京地方裁判所が重定選手の名誉毀損を認め、約124万円の支払いを命じました。
日本身体障害者アーチェリー連盟の対応遅れ
重定知佳選手はこの判決を不服として控訴しましたが、日本パラリンピック委員会(JPC)は国際大会の選手派遣規定「スポーツの高潔性を脅かす行為に関与してはならない」に抵触する可能性があると判断し、重定選手に事実関係の確認などを行った結果、最終的に本人から代表辞退の申し出があり、辞退が受理されました。
一方、日本身体障害者アーチェリー連盟は、裁判中であることを理由に何も対応をしてこなかったと批判されています。
ネット上の厳しい反応
重定選手の中傷行為と代表辞退に対する批判
- 飲酒喫煙で出場停止になった体操選手よりも中身が悪質なのに、何もなかったかのように出場されたらそれはそれで非難されるからね。だから辞退は当然。
- 連盟と協会の対応の遅さが問題
- 本人が辞退したから一件落着ではないよね 連盟は出場に支障なしと回答したから仕方なくJPCが動いて最終的に辞退させた感じだよね
だったら今後は連盟と話をして内容次第では補助金の打ち切り等の厳罰を課すべきだと思う - 選手登録剥奪くらいが妥当。委員会の動きも遅い。辞退に伴う選手の交代がない理由を明確にするべき。
次点だった選手はオリンピックに出場したいはずだ。出場経験を次回に活かすことができる。 - 誹謗中傷したことは事実なんだから、判決内容に不服で控訴したとしても出場資格剥奪するべきですよね。辞退という曖昧な対応はするべきではないと思います。
今回のオリンピックでも、SNSでの選手に対する誹謗中傷が酷かったですから。厳しい対応をするべきだった
被害者の小野寺朝子選手の主張
重定知佳選手による中傷の始まりと経緯
重定知佳選手による小野寺朝子選手への中傷行為が始まったのは2019年12月ごろからで、発信者情報開示請求によって匿名の書き込みが重定選手と判明したのは、東京パラリンピックから約1年後の2022年6月だったといいます。
小野寺選手は最初は損害賠償請求までは考えておらず、日本身体障害者アーチェリー連盟に重定知佳選手による行為を報告し、懲戒請求を申し立てたそうです。しかし、その後も重定選手から謝罪の言葉がなく、国内外の様々な大会への出場を続けていたことから、名誉毀損を確定するため2022年11月に民事提訴したといいます。
連盟やJPCの対応の遅さに批判
小野寺朝子選手は、日本身体障害者アーチェリー連盟が裁判中であることを理由に何も対応をしてくれなかったと述べています。JPCに関しても「こちらからも日本身体障害者アーチェリー連盟へと通達します」と繰り返すばかりで、処分に向けて動いてくれなかったそうです。
このように、重定知佳選手の行為に問題があったことは明らかですが、連盟やJPCの対応の遅さも大きな問題として指摘されています。
今後の課題と対応
連盟の適切な処分と再発防止策の検討が必要
重定知佳選手は現在控訴中ですが、判決が確定した際には連盟は適切な処分を下す必要があります。また、連盟の行動規範で名誉毀損行為を禁じているにもかかわらず、何も対応をしてこなかった点も問題視されています。
今後は、このような事案の再発防止に向けて、連盟やJPCが具体的な対策を講じていくことが求められています。
この事件は、パラアーチェリーという競技の健全な発展を阻害する深刻な問題だと思います。重定選手による中傷行為は決して許されるものではなく、適切な処分が必要だと考えます。一方で、連盟やJPCの対応の遅さと不適切さも指摘されています。選手の資格剥奪や補助金の打ち切りなどの強い措置を講じ、スポーツ界全体のインテグリティを守る必要があります。こうした事件の再発防止に向けて、スポーツ団体は選手への教育や指導体制の強化、適切な処分基準の策定など、組織的な取り組みを進めるべきでしょう。スポーツの価値観を損なうようなこうした行為は許されるべきではなく、公平で公正な競争環境の実現に向けて、関係者全員が真剣に取り組むべきだと思います。
パラアーチェリー選手による匿名の中傷問題と連盟の対応遅延
重定知佳選手の中傷行為はなぜ問題になったのか?
重定知佳選手がパラアーチェリーのライバル・小野寺朝子選手のブログに匿名で中傷コメントを書き込んでいたことが判明し、小野寺選手から名誉毀損で民事提訴されたためです。東京地方裁判所は重定選手の名誉毀損を認め、約124万円の支払いを命じました。重定選手はこの判決を不服として控訴しましたが、結果的に代表を辞退することになりました。
重定知佳選手はなぜ代表を辞退したのか?
日本パラリンピック委員会(JPC)は、重定選手の中傷行為が「スポーツの高潔性を脅かす行為」に抵触する可能性があると判断し、本人に事実関係の確認などを行った結果、重定選手から代表辞退の申し出があったため、これを受理したことから代表を辞退することになりました。
日本身体障害者アーチェリー連盟の対応はどうだったのか?
日本身体障害者アーチェリー連盟は、重定選手による中傷行為について、裁判中であることを理由に何も対応をしてくれなかったと指摘されています。また、小野寺選手が連盟に懲戒請求を申し立てたものの、連盟は処分に向けて動いてくれなかったと批判されています。
この一連の問題に対してネットでの反応はどうだったか?
ネット上では、重定選手の中傷行為は体操選手の飲酒喫煙問題よりも悪質であり、代表辞退は当然のことだと指摘する声が多数見られました。また、連盟やJPCの対応の遅さや甘さも問題視されており、今後は厳しい処分や再発防止策が必要だとの意見が多く見られました。
みんなの感想:パラアーチェリー選手による匿名の中傷問題と連盟の対応遅延
怒りの声続出!重定選手の処分は不十分だと話題に
飲酒喫煙で出場停止になった選手よりも、このケースは中身が悪質だと思います。なのに、何もなかったかのように出場されるわけには行かないと思います。JPCと連盟の対応が遅すぎ、早期に適切な処分を下すべきでした。選手登録を剥奪するなど、もっと厳しい措置をとるべきだったと思います。次点の選手にもチャンスを与えるべきですね。
重定選手の中傷行為に厳しい非難の声が相次ぐ
まさにスポーツマンシップの裏返しです。事実として中傷行為があったのに、判決に不服を唱えながら出場を続けていた点が問題だと思います。こういった選手の行為は断じて許されるべきではありません。JPCは今後、再発防止に真剣に取り組むべきですね。
連盟と協会の対応に批判の声 再発防止策が急務
連盟と協会の対応の遅さが問題だと思います。重定選手の行為は許されるものではありませんし、裁判の結果を待たずに適切な処分をするべきでした。今回の件を教訓に、再発防止に向けた具体的な対策を早急に立てるべきです。そうしないと、同様の事態が繰り返される可能性があります。
重定選手の代表辞退に一部から納得の声も
結局、重定選手自らが代表を辞退したということは一定の評価に値すると思います。中傷行為は事実として認定されているわけですから、出場を認めるわけにはいかないでしょう。ただし、連盟と協会の対応の遅さは問題です。今後、適切な処分と再発防止策を検討する必要があります。
重定選手の処分を求める声が相次ぐ
選手登録の剥奪くらいが妥当だと思います。JPCの対応も遅すぎました。代表選手の交代がないのも疑問です。次点の選手にもチャンスを与えるべきでしょう。重定選手の行為は許されるものではありません。再発防止に向けて、より厳しい措置が必要だと考えます。
重定選手の中傷行為に厳しい批判の声
誹謗中傷したことは事実なのに、控訴して出場を続けていたのは問題だと思います。JPCは早期に適切な処分を下すべきでした。今回のオリンピックでも、SNSでの選手に対する誹謗中傷が酷かったですからね。スポーツにおける品格は大切にしていかなければいけません。
重定選手の辞退に賛同する声も
重定選手が最終的に代表を辞退したのは当然の措置だと思います。中傷行為があったにもかかわらず、何も処分されずに出場を認めるわけにはいきませんからね。ただ、連盟と協会の対応の遅さが問題だと思います。今後は、より厳しい処分と再発防止策を検討すべきですね。
連盟の対応に疑問の声も
重定選手が辞退したのは当然ですが、連盟の対応に問題がありました。中傷行為が明らかになった時点で、すぐに出場資格を剥奪すべきでした。連盟が出場に問題ないと回答したからJPCが動いたのは問題だと思います。今後は連盟の体制を見直し、厳しい処分と再発防止策を検討すべきですね。
重定選手の中傷行為に強い非難の声
重定選手の中傷行為は許されるものではありません。判決内容に不服だからといって、出場を続けるのは問題だと思います。JPCは早期に出場資格を剥奪するべきでした。スポーツの品格を守るためにも、厳しい処分が必要だと考えます。今後は再発防止に向けた具体的な対策を立ててほしいですね。
重定選手の辞退に一定の評価も
重定選手が最終的に代表を辞退したのは一定の評価に値すると思います。中傷行為が事実として認定されている以上、出場を認めるわけにはいきません。ただ、連盟と協会の対応の遅さが問題だと思います。今後は、より適切な処分と再発防止策を検討していく必要があります。