Amazonから「【重要】契約違反のお知らせ」というタイトルのメールが届き、不安になった方も多いのではないでしょうか。
ご利用いただいているアカウントが虚偽の情報提供に関する違反が確認され、アカウントは一時的に停止されています
身に覚えがないとはいえ、今回のAmazonの契約不履行に関する通知メールが届くと焦ります。
「知らずに何かをしてしまったかもしれない…」という可能性も否定できません。
結論からいうと、今回のメールはAmazonを騙ったフィッシングメールであり、詐欺ですのでリンクを開かないようにしてください。
当記事では、Amazonの契約違反に関する通知メールが詐欺である理由と、リンクを開いてしまった(ログイン情報を入力してしまった)場合の対処法についてまとめています。
Amazonの契約不履行に関する通知メール(詐欺)の内容
2023年12月17日頃、Amazonから「【重要】契約不履行のお知らせ」というメールが届いた人は多いかもしれません。
メールの内容としては「Amazon Japan カスタマーサポートより重要なお知らせです。ご利用中のアカウントに虚偽の情報提供の違反が発覚し、アカウントを一時停止しました。」というようなメッセージです。
内容としては、虚偽の情報を提供しているため、アカウントが停止されたということです。
そして、画面をスクロールしていくとアカウント再開のためにリンク先(解約手続きへ)に飛ぶように誘導されます。
今ではほぼ誰もが買い物に使っているAmazonからこのように緊急性の高い連絡が来れば、身に覚えがなくてもリンクを踏んで確認しようとする人は多いでしょう。
フィッシングメールとは?
フィッシング詐欺とは、送信者を詐称した電子メールを送りつけたり、偽の電子メールから偽のホームページに接続させたりするなどの方法で、クレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な情報を盗み出す行為のことを言います。なお、フィッシングはphishingという綴りで、魚釣り(fishing)と洗練(sophisticated)から作られた造語であると言われています。
引用:フィッシング詐欺に注意/総務省
今回のフィッシングメールの目的は、アカウント復旧のためとしてAmazonそっくりのサイトに誘導し、ログイン情報やクレジットカード情報を抜き出すことにあります。
Amazonの契約不履行に関する通知メールが詐欺である理由
冒頭に述べた通り、Amazonの契約不履行に関する通知メールは詐欺です。
というのも、Amazon公式から送られるメールは全てメッセージセンターに残ります。
つまり、メッセージセンターに存在しないメールは全てAmazonを騙ったフィッシングメールということになります。
実際にAmazonアプリからメッセージセンターを確認してみると、Amazonの契約不履行に関する通知メールが存在しないことが分かります。
Amazonメッセージセンターで本物のメールかを確認する方法
Amazonのメッセージセンターへのリンクは下記になりますので、実際に今回のAmazonの契約不履行に関する通知メールが存在しないことを確認してみましょう。
もしくは、次の手順でメッセージセンターにアクセスすることができます(Amazon公式アプリの場合)。
- Amazonにログイン
- 画面右下のメニューをタップ
- アカウントサービスをタップ
- メッセージセンターの項目にあるメッセージをタップ
- すべてのメッセージをタップ
Amazon契約不履行に関する通知メールのリンクを踏んでしまった場合
実際にAmazonから契約不履行に関する通知メールを受け取った方の中には、解約手続きボタンをクリックしてリンクを開いた、あるいはAmazonの偽サイトにログイン情報を入力してしまったという人もいるかもしれません。
- 詐欺メールのリンクを踏んだ
- 詐欺メールのリンクを踏んだ ⇒ 偽サイトにログイン情報を入力した
それぞれのケースに併せて対処法を記載していますので、参考にしてみてください。
解約手続きボタンのリンクを踏んでしまった際の対処法
リンクを開いてしまったという状況であれば、ほとんど問題はありません。
解約手続きボタンをタップしてしまいAmazonの偽サイトを開いた場合は、すぐにブラウザを終了し、ページを閉じてください。
フィッシング詐欺ではほとんどの場合、リンク先のページに情報を入力したり、アプリケーションをインストールしたりすることで被害に遭います。
リンクを開いただけであれば、個人情報が抜き取られる可能性は低いです。
リンク先の偽サイトでログイン情報を入力してしまった際の対処法
メール内のリンクを踏んでしまい、Amazonの偽サイトに個人情報を入力してしまった際は、早急な対応が必要です。
偽サイトにIDとパスワードを入力しログインボタンを押した時点で、詐欺メールの送信者にログイン情報が伝わってしまっているからです。
Amazonのログイン情報を変更する
まずやるべきことは、Amazonのログイン情報を変更することです。
詐欺メールの送信者はログイン情報を得たら、ログインできるうちにアカウント内の支払い情報などを盗もうとします。
そのため、可能な限り早くメールアドレスとパスワードを変更する必要があります。
各サービスのログイン情報の変更
Amazon以外のサービスでも、同じメールアドレスやパスワードを使いまわしている人は多いのではないでしょうか。
今回抜き取られたログイン情報を、他のサービスで使われる恐れがあります。
思い当たる人は、他のサービスのログイン情報も変更するようにしましょう。この際、パスワードもすべて変更した方がよいでしょう。
フィッシング詐欺ホットラインに連絡する
フィッシング詐欺について通報・相談するのも手です。
フィッシング詐欺の相談窓口は色々ありますが、いずれも入力後の対処法などを案内してくれますので、心配な方は問い合わせてみてください。
下記はフィッシング詐欺被害の相談窓口のリンクです。
Amazon契約不履行に関する通知メール以外にも詐欺メールは多い
今回の契約不履行通知メール以外にも、Amazonを装った詐欺メールは昨今で非常に多く横行しています。
本章では、Amazonを騙るフィッシング詐欺の一例を紹介していきます。
- 架空の注文完了メール
- AmazonPrimeの満期通知
- お支払い方法の設定更新
- Amazon受取スポットの利用誘導
架空の注文完了メール(アカウントを乗っ取られたと勘違いさせる手口)
Amazonの注文確認メールにそっくりなメールが届き、内容には見知らぬ人の名前と住所が記載されています。
購入のためにアカウントが乗っ取られたのではないかと思わせ「この注文をキャンセルする」ボタンをクリックすると、ログイン情報を盗むサイトに誘導されます。
AmazonPrimeの満期通知(プライムの支払いができていないと勘違いさせる手口)
プライム会員の支払い方法が承認されていないため、会費の請求ができない旨の電子メールを送信し、ユーザーのログイン情報を盗み出そうとするものです。
プライム会員でない方がこれに引っかかることはまずありませんが、クレジットカードの更新が間近に迫っているタイミングでこのようなメールを受け取ると、騙されてしまう可能性があります。
お支払い方法の設定更新(注文した商品が届かないと勘違いさせる手口)
注文した商品に「住所」「電話番号」「配達希望日」が記載されておらず、情報の更新を求める手口です。
最近何も購入していない人は騙されないが、このメールを受け取った直近、何か商品を購入している人は騙される可能性があります。
Amazon受取スポットの利用誘導(割引が適用されると勘違いさせる手口)
変わった手口としては、Amazon受け取りスポットを装うものも。
Amazon受取スポットを利用すると300円割引が適用される、という謳い文句であり、こちらも何かを購入したタイミングで届くと非常に騙されやすいです。
メールはAmazon公式のメールのデザインがそのまま使われており、一見しただけでは判断が難しくなっています。
いずれのメールもAmazonを装ったフィッシングメールであり、Amazon公式のメッセージセンターには届かないはずです。
これらは典型的なフィッシング詐欺であり、安易にクリックせず、まずは調べてみることが大切です。
まとめ:Amazonの契約不履行に関する通知メールは詐欺なので無視する
- Amazonの契約不履行に関する通知メールはフィッシング詐欺
- メール内のリンクをクリックしても絶対にログイン情報を入力しない
- 偽サイトにログイン情報を入力してしまったら即座にID・パスワードの変更を
Amazonのように知名度が高く、誰しも利用しているサービスはフィッシング詐欺に利用されることが多いです。
フィッシング詐欺の目的は、公式そっくりなサイトに誘導することでログインを促し、ログイン情報を盗むことにあります。
Amazonの場合は、メッセージセンターで公式から送られた通知かどうかを確認することができます。
今後このようなメール(主にアカウントへのログインを要求する内容のもの)を受け取った場合は、安易にリンクをクリックせず、まずは調べることが肝心です。